K. and his bike
朝晩はまだまだ冷える日が続くけども日中の陽射しは少しずつ春めいてきている。
こんな季節になるとthe band apartの1stアルバム「K. and his bike」を聴きたくなってくる。
思えば高校生の頃にこのアルバムを聴いて、こういった音楽をやってみたいと思ったんだっけ。
それまでもバンドはやってはいたけれど、本気で活動していきたいと思ったきっかけかもしれない。
高校卒業する時には大学受験も就活もせず、音楽で暮らして行けるようになりたいと思いながらこのアルバムを聴いて過ごしていたっけ。
だから卒業シーズンや入学シーズンが近づいてくると聴きたくなってくるんだよね。
その当時ハマっていた音楽を聴くとその頃の思い出が蘇ってくる。
高校卒業するまでは学生だった事もあり、良い成績を取る事だったり将来の進路だったり、ある程度の道筋と言うか向かっていく先が常に定まっていたように思う。
しかし卒業後に音楽をすると決めた時には定まったレールは無く、全て自分の意思で決めていかないといけない状況になった。
全てが自由でとてもワクワクしていた事を思い出す。
何をやっても良いわけじゃないけれど自分の意志や行動でこれからの未来を変えていける感覚。絶対に俺達のバンドは売れるだろって根拠の無い自信もあったしw
でも自由には責任が伴うと今になってからは分かる。
そんな懐かしい思いになり、今は腐っているかと言うとそんな事も無い。
年齢相応の楽しみ方があって今出来る事ややりたい事を実践しているからね。
写真を見て昔を思い出したり懐かしむように、音楽を聴いてもその感覚は起こる。
仲間とバンドを10年以上続けてきてオリジナル曲もカバー曲も含めていろんな楽曲を世の中に発信してきたつもり。
その時その時でいろんな人と出会い、更に幸いな事にバンドの楽曲を気に入ってくれる多くの方にも出会う事が出来た。
そんな人達が何かのきっかけで俺たちの楽曲を再び聴いて、ああこんなバンドもいたなとか、これを聴いてた頃はこうだったああだったと思い出す。
そんな風に思ってくれたら今までのバンド活動の意味や、俺個人も今まで生きていた意味があるなと感じる事が出来る。
そう思えるだけで幸せな気持ちになれるな。