伝えることの意味

今日ふとこんな事を妄想してみた。

 

とある職人がぶっちぎりの技術を持っていたとする。(寿司でも大工でも何でも良い)

 

自分の能力に絶大な自信があり、かつ周りからの評価も高い。

その技術も素晴らしい物で、提供した相手には高い満足を与えられるものだとする。

 

そんな職人の技術をその人だけで途絶えてさせてしまうのはもったいないよなと妄想していた。

例えばその職人が自分の技術が流出してしまうのを恐れ、誰にも技術を継承しなければその技術は一代で途絶えてしまう。

 

その職人も職業である以上、他に同じ様な職人が出てきたら強い競争相手が生まれてしまうので、自分の立場が危ぶまれてしまう。

故に技術を門外不出として誰にも伝えることをせず、自分の中にしまい込んでしまう。

 

なんだかそれってもったいないよなって思ってしまった。

 

その技術だけを見れば世の中にとってとても大切な技術で、それを広めていけば世の中はもっと発展していってもっと良くなっていく可能性もある。

 

高い技術を自分の物だけにするという気持ちは分かる。

周りに追い抜かれやしないかという恐怖感も理解出来る。

 

しかしこの世の中と言う広い視野で見た時にはすごくもったいなく感じてしまう。

 

素晴らしい技術というのはもっと世の中に出回っていって良い。

 

そこでまた悔しく感じるのは、自分が持っている技術を素晴らしいと認識していない人もまた多いということ。

皮肉なことに能力の高い人ほど謙虚になり自己評価が低く、能力の低い人ほど自己評価が高かったりする。

 

自分の高い能力に気付けていない人は意外と多い。

 

そんな人と接する度に自分の能力の高さに気付いてくれるよう意識して言葉をかけたりするのが面白い。

逆にそんなでも無い能力の人に対してはそれに気付いてもらうように接したりもする。

 

ま、自分だって大それた能力持ってるわけでも無いんだから大きなお世話だって感じだけどね。